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2017年8月

2017年8月14日 (月)

病院経営テーマに講演会

池田・宇和島徳洲会病院長招き病院経営テーマに講演会を実施

 長崎北徳洲会病院は宇和島徳洲会病院(愛媛県)の池田佳広院長を講師に招き、「病院経営を考えてみよう! 世界一簡単な経営学」と題して講演会を開いた。職員の意識改革が狙い。池田院長は2013年に国内の大学院でh-MBA(医療経営学修士)の資格を取得している。

 はじめに経営の基本を解説。経営資源3要素のうち、優先順位はヒト、カネ、モノであり、「これらをやり繰りすることが経営」と示唆。「AKB(当たり前のことを、きちんと、馬鹿にしないでやる)が重要」と持論も展開した。

 そのうえで宇和島病院と長崎病院の経営状況の比較を明示。病床数、医業収益ともに2倍以上ながらも職員数は2倍を下回り、急性期病棟の日当円は宇和島病院が約1万2,500円高い状況を指摘した。池田院長は日当円と在院日数の関係をグラフで示し、外科系と内科系で効率の良い経営を実践するポイントを解説。必要な検査をきちんとオーダーするために外来パスを利用したり、DPC期間を見て転棟のタイミングを計ったりすることなどを勧めた。

 自院の工夫も紹介。近年、介護施設からの紹介や救急搬送などで高齢の患者さんが増えている状況をふまえ、地域連携室の職員を一人増員したほか、近隣の施設への訪問を従前の3倍に増やしたことなどを披露した。介護施設とは年3回交歓会を行い、顔が見える関係づくりにも尽力しているとした。感染対策などにもふれた。

 講演は2時間で終了。随時、池田院長が参加者に積極的に質問し、経営に対する関心を高めようとする姿が印象的だった。

 講演を企画した長崎病院の鬼塚正成副院長は「池田院長と10年来の仲で、以前から病院経営をテーマに話をしてほしいと考えていました。地方の中小病院という同じような環境で、なぜ経営に差が見られるのか、職員が考える良い機会になったと思います」と笑顔。講演後、長崎病院でも介護施設への訪問活動や必要な検査の徹底などを行うようになったという。「当院は新築移転を予定しています。より良い病院づくりの気運を職員一丸で高めていきたいと思っています」(鬼塚)。

https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/1095/article-2.php

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