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2016年2月23日 (火)

五島列島 t-PA投与件数増

脳卒中教育に成果

長崎北徳洲会病院が2013年から行っている五島列島での取り組みが着実に実を結びつつある。同院の鬼塚正成・副院長兼脳神経外科部長は済生会長崎病院と協力し年2回、島内の上五島病院、五島中央病院、救急隊員らに神経救急の講習会を実施。このなかで脳梗塞患者さんに対するt-PA療法をテーマとする教育も取り入れている。t-PA療法とは薬を用いて血管を詰まらせている血栓を溶かし、血流を再開させる治療法。

とくに離島などの地域では急性期の脳梗塞患者さんが現れた場合、島内でt-PAを投与しながらヘリを待ち、投与後に本土の病院に搬送(DRIP and SHIP)しなければならない。しかし、t-PAは脳出血を起こす危険性があり、島内に脳神経外科や神経内科の専門医がいないことなどから「従来、五島列島ではDRIP and SHIPを諦めていたところがありました」(鬼塚副院長)。

だが、講習会開催により、DRIP and SHIPの症例が増加。とくに昨年は7件にまで増えた(図)。鬼塚副院長によると、五島列島で行ったDRIP and SHIP群と、本土のハブ病院(国立病院機構長崎医療センター)でt-PA投与を行った群とを比較したところ、3カ月後の治療予後は有意差なく変わらないという。

「少しずつですが、当院と済生会病院の教育成果が表れていると思います」と鬼塚副院長。ただし、「症例数が増えたということは、潜在的な患者さんがいる可能性があるということ。一人でも多くの患者さんを助けられるように近隣の医療機関と連携しながらトレーニングを重ねていきたい」と気を引き締めていた。

http://www.tokushukai.or.jp/media/news/shinbun1019.php

2016年脳卒中学会で長崎済生会病院脳神経外科 北川部長が報告されると思います。済生会病院に事務局がある長崎ISLSに長崎北徳洲会病院スタッフも毎回、ファシリテーターとして参加しています。今回は徳洲新聞という徳洲会病院グループ内の新聞の取材を受けて分かる範囲内で報告しました。国立長崎医療センター脳神経外科 日宇 健 先生に資料を一部提供して頂きました。感謝申し上げます。

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