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2015年5月13日 (水)

元気です!My病院 長崎保険医新聞2015.5.10発行

 長崎北徳洲会病院は閉鎖されていた病院を買い取り、1986年11月に108床の救急病院としてスタートしました。昨年4月から今年3月までの1年間で救急車取扱件数が1149件、平均在院日数は17.9日です。内科系と外科系当直を常時1名ずつの2名当直体制、24時間画像診断、検査が出来る体制を整えています。特に脳神経疾患は多く、脳梗塞急性期のtPA血栓溶解や血栓粉砕療法が迅速に行えるように、脳卒中専門医が当直でない時でもiPadによる画像転送システムを活用しています。長崎済生会病院に事務局があり主導されている長崎ISLS(神経救急のコース)はスタッフに積極的に受講してもらい、同時に指導する側としても常時参加し、上五島病院、五島中央病院にも済生会と一緒に2年前から足を運んでいます。

 精神科領域救急医療も当院の特徴です。立石先生はポールマッカートニーと同じ年で現在でも診療されていますが、後継者となる医師がいません。これは精神科・脳卒中科・総合内科・外科がコラボした老年医療が売りの当院にとっては切実な問題です。特に高齢化社会において認知症患者に対応する機会が増えており、精神科医の役割は今まで以上に増しています。認知症の診断、治療には苦慮することも多く、道ノ尾病院が主宰される長崎市北部認知症研究会にも毎回参加して情報交換を行い、他科の医師でも認知症に対応出来るように研鑽しています。

 また、救急病院でありながら在宅医療に開院当初から取り組み、1990年、訪問看護を専任とする地域医療部を設置しました。昨年10月から在宅担当の内科医が常勤となり、長崎在宅ネットに登録されている開業医の先生方と連携して在宅医療を展開しています。2003年には回復期リハビリ病棟を20床開設し、救急から在宅までの継続したリハビリを充実してきました。昨年9月からはロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)を導入し、脳卒中後の片麻痺患者さんに利用し、新たな手段として活用しています。月1回長崎北病院で開催される研究会にも参加し、他病院と共に学んでいます。

 当院には勉強会や研究会を開くスペースがありませんでしたが、新築移転用地の契約がようやく成立しました。敷地面積は、現在の二倍を超えます。ただ、建物だけではなく、医師不足、看護師不足も悩ましい問題です。特に医師が平均年齢50歳と高齢化しています。若い戦力ある医師が入職後定着してくれるように子育て中の医師が働き易いフレキシブルな勤務体系とし、女医だけでなく男性にも同様に対応して労働条件を良くしています。更に2008年に保育所を併設しました。院内勉強会は動画をyoutubeにアップし、出席できない主婦層が空いた時間帯にスマホやパソコンで自宅でも受講できるように配慮し、共働きしやすい環境作りを目指しています。昨年11月から長崎市医師会に入会し、今まで以上に近隣の病院、施設と連携をとりながら長崎市北部~西彼杵郡の地域医療に微力ながら貢献したいと思います。

医療法人徳洲会長崎北徳洲会病院副院長・脳神経外科  鬼塚正成

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