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2012年1月

2012年1月31日 (火)

Hospice facility ホスピス

ERという番組でGreene先生がGlioblastoma多形成神経膠芽腫という悪性脳腫瘍で最期を迎えるシーンがありました。テモダールという薬もありますが治りません。長崎はカトリックが多い地域です、ホスピスで迎えたいというリクエストがあればそれもありだなと思います

Hospice facility, St.Francis hospital @ Nagasaki

聖フランシスコ病院ホスピスhttp://www.sfh.or.jp/hospis.html

Mark Greene Death http://www.youtube.com/watch?v=MNHVTsBBYtc&feature=fvwrel

2012年1月29日 (日)

エンディングノート 最期をどうするか

胃ろう中止も選択肢に 終末期医療の原則、学会が改定

高齢者の終末期医療とケアについて、日本老年医学会は28日、胃に管で栄養を送る胃ろうなどの人工栄養や人工呼吸器の装着は慎重に検討し、差し控えや中止も選択肢として考慮するとの「立場表明」をまとめた。最新、高度な医療をすべて注ぎこむことは必ずしも最善の選択ではないと判断した。表明の改定は11年ぶり。

 終末期医療の手続きなどを定めた法的ルールはない。この立場表明にも拘束力はないが、高齢者医療に携わる医師が治療方針を考える際の基本原則とするもの。具体的な手順などを定めたガイドライン(指針)を作る際のもとになる。

 まず、高齢者の終末期における「最善の医療およびケア」を「必ずしも最新もしくは高度の医療やケアの技術すべてを注ぎこむことを意味するものではない」と明記。高齢者の心身の特性に配慮し「残された期間の生活の質(QOL)を大切にするものだ」との考えを示した。

 その上で、高齢者が最善の医療およびケアを受ける権利の一環として「(おなかに穴を開け、管を通して水分や栄養剤を胃に送る)胃ろう造設を含む経管栄養や気管切開、人工呼吸器装着などの適用は慎重に検討されるべきだ」と指摘した。具体的には「本人の尊厳を損ねたり、苦痛が増えたりする可能性があるときは、差し控えや撤退を考慮する必要がある」と記した。http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY201201280598.html

学会が終末期の原則を変更は意味あること。背中を押してくれるが、胃ロウがないと転院できない現実。家族の中で90歳過ぎてもとことん積極的治療を望むケースでは医療者も積極的にならざるをえない。終末期どうありたいか?終末期の過ごし方、残された身内や親族の事を考えて、元気に体が動く内に、しっかりと伝えていく、その為にエンディングノートがある

エンディングノート 自分らしいご葬儀のためのエンディグノート 

http://sougi.bestnet.ne.jp/endingnote/index.php

2012年1月26日 (木)

脳卒中の治療方針@長崎北徳洲会病院脳神経外科

1.くも膜下出血:血管内治療を第一選択、スパイナルドレナージを2日間、術後翌々日 から食事開始。頭蓋内圧亢進時には腰椎穿刺、髄液排出で対処し入院時からリハビリ介入。血腫を伴った場合は開頭動脈瘤クリッピング+外減圧術を行う。

2.脳梗塞:発症2時間15分以内に搬入症例には基本的にtPA静注療法。 無効な場合、発症から3時間~6時間で搬入、80才未満の症例には血栓粉砕療法(Penumbra)を検討する。内頸動脈閉塞でも頸動脈分岐部から頭蓋内までの長い病変に対してはtPA静注療法のみとする。 全例頸動脈エコー施行、頸動脈狭窄が50%以上のアテローム血栓性脳梗塞に対しては頸動脈ステント留置術。主幹動脈閉塞慢性期でSTA-MCAバイパス術の適応は脳血流SPECT(長崎北病院)で脳循環予備能をみてから判断する。

3.脳内出血:基本的には降圧して保存的にみることが多いが外科的治療を要する場合はまず内視鏡的小開頭血腫除去術を1stとし、開頭血腫除去術は Mass effectの強い皮質下出血のみ適応と考える。

2012年1月22日 (日)

理想の図書館像2012

離島に居ても、忙しくて日中図書館に行けない仕事人間でも利用できるe-bookを提供してくれる図書館が身近にあるといいです。欧米では普及しているようです。電子書籍貸し出しを北海道のある市がやったのはいいが、あまりに需要がないのでやめた話もあります。住民の何%がe-bookを期待しているのか?調査する必要はあります。紙の本を貸し出す図書館が街中にあってcommunityとしての機能は需要があるのは分かりますが、文献はネットで検索、買いたい本はamazonで購入している私にとって、県単位で大きな図書館を新たに造るという議論は??です。http://www.engadget.com/2009/10/27/ebooks-making-libraries-popular-again-can-do-nothing-about-your/

その点、さすが大阪市です。


電子書籍サービスを開始します 大阪市立図書館では、平成24120日(金)より電子書籍サービスを開始します。アメリカの情報提供企業EBSCO(エブスコ)社の提供する図書館向けの電子書籍サービス eBook Collection(EBSCOhost) により、サービス開始時には専門書を中心とした和図書約350タイトルと著作権フリーの英語図書約 3,500タイトルを提供します。 閲覧は無料で、ご自宅のパソコンおよび大阪市立図書館全館の多機能OMLISからご覧いただけます。
【提供タイトル】(平成24120日現在)和図書(約350タイトル) ・歴史史料(「国史大系」等) ・大阪に関する資料(「浪華百事談」等)・資格取得・ビジネス知識の本等
英語図書(約3,500タイトル) ・古典名作等

http://www.oml.city.osaka.jp/topics/ebookstart.html

医師の教育、トレーニングコースでe-learningを導入している学会、企業はありますが、大部分はそれで済みそうな気がします。アメリカの図書館では普通のシステムとして定着しているそうですが、日本もそうなる日が近いのでしょうか。24時間オープン、駐車場付だと郊外になるのでしょうが、あれば確かに便利で使いそうです。 でも、実際そんな図書館が実現可能かと言われたら??

2012年1月18日 (水)

長崎伊藤市長狙撃犯、無期懲役決定

私は死刑よりも一生償うべく無期懲役という最高裁の判断は妥当だったのではないかと思います。一長市長が狙撃されたニュースは5年前アメリカで聞き驚き、ブログに書き込んでいました。

2007.04.17 21:38長崎市長撃たれる http://blog.livedoor.jp/onizukam/archives/388080.html

前任の本島 等市長の時は天皇戦争責任問題が引き金になった狙撃事件。今回は暴力団員。アメリカの銃社会の件を書こうと思っていた矢先、急遽入ってきたニュースを見て驚きました。
地元の市長が2度までも。野蛮な手法で狙撃を受けるとは、、、銃社会はアメリカのことでまさか日本で?伊藤一長市長は前任の本島市長を破って40代半ばで当選、今回4期目です。
多選の批判、市の裏金問題があり、今回4期目はどうだろう?と思っていましたが有力な対抗馬がいません。被爆都市、長崎の市長として平和活動に熱心だった市長だけに残念です。
言論の自由が尊ばれる民主主義社会で人の命を奪う暗殺事件、いかなる理由があろうと許せません!心肺停止、、、いっちょうさんと愛された市長だけに残念、無念。なんで被爆都市の長崎の市長が2度までも狙撃されなきゃいけないの?

許されぬ伊藤長崎市長への銃撃==言論と政治行動への「暴力的」圧殺は絶対許されません==
4月17日19:52頃、伊藤一長長崎市長が選挙事務所前で銃撃され、心肺停止状態となっています。 逮捕されたのは右翼指定暴力団山口組系水心会会長代行、城尾哲弥容疑者なるものであります。事態の詳細は、次... [続きを読む]posted from 社会と医療=本音のカルテ= 2007.04.17 22:58

コメント一覧
アメリカの大学で大量殺人が起こったのと同じ時期に、長崎で市長が撃たれるとは。本島市長が撃たれた時のことを思い出しました。あの時は、本当に憤ったことを覚えています。しかし、また長崎で同じ事が起こるとは...銃の問題でも、日本はアメリカの後追いをしているのかも。
アメリカには全米ライフル協会(でしたっけ)があって、銃規制がすすまないと聞いています。そういう圧力団体があるのが残念です。
written by
ミチバ / 2007.04.17 22:20


本当にびっくりで残念な事件です。様々な利権問題も絡んでいるのでしょうが、武闘派暴力団に対してはテロ組織としてのきちんとした対応をしてほしいものです。心肺停止状態とのことですが是非一命を取り留めて頂きたいものです。陰ながらお祈り申し上げます。
written by mattan / 2007.04.17 23:40

銃撃の理由の報道を聞くにつれ、やり場の無い憤りを感じます。長崎ご出身の先生の怒りと悲しみはいかばかりかと、心痛お察しいたします。このような事件が二度と起こらないように祈るばかりです。written by 春野ことり / 2007.04.18 07:56


伊藤市長さん、非常に残念でなりません。私は帰宅途中に丁度長崎駅付近にいた知人からのメールで第一報を聞きました。路面電車から見ていた様ですが、本等に騒然とした状態だった様です。警察も単独犯かどうか分からなかったのでしょう、検問も行なわれていたそうです。私怨が直接原因の様ですが、暴力団に関わらず日本でも銃は簡単に手にはいります。もちろん一般市民でもです。なぜ無くならないのでしょうね。本等に残念でなりません。アメリカの乱射事件は韓国人留学生の犯行の様ですが、外国人の犯行と言う点でアメリカ人の反応は何かあるのでしょうか? written by ふみ / 2007.04.18 09:19

来週長崎へ帰ります。記帳がその時までできれば市役所へ出向いて記帳します。伊藤一長市長のご冥福を祈りますwritten by Tai-chan / 2007.04.18 10:56

2012年1月17日 (火)

医師不足

 現在、医師不足が社会問題になっています。その一番大きな原因は医学の進歩にあります。医学の進歩は日進月歩で次々に新しい発見や技術が発表され、国民の健康増進に寄与してきました。しかし、医学の進歩は同時に多くのマンパワーを要求します。例えば新しい手術や治療には、これまで以上に多くの医師の関与が必要になります。

 この恩恵を受けた国民は平均寿命を延ばし、その結果としての高齢化社会は医療を受ける機会(患者数)を増やしました。医師数が増えてもそれを上回る医療行為の増加、患者数の増加が医師不足の原因となっているのです。

 女性医師の増加も一因です。厚生労働省によると、2006年の女性医師の割合は17・2%で、医学部入学者の割合は増加傾向。女性は妊娠、出産、育児で臨床現場を一時的に離れることがあり、働く医師減少の要因の一つとなっています。

 診療科の偏在もあります。過去の医学生は、学生時代に疾患に対する興味やクラブの先輩の影響で医局を選択し、将来の専攻科を決めていました。

 しかし、新しい臨床研修制度では、卒後2年間は複数の診療科での研修が必修化され、この間に救急呼び出しや深夜労働、医療訴訟の危険性の実態を知り、将来の選択に「損得勘定」が働くようになりました。いわゆる3K(きつい、汚い、危険)診療科は敬遠され、診療科間での医師数の不均衡が生じています。若者の都会志向は、医師も例外ではありません。地方と都市圏での医師の偏在の一因となっています。

 医療を受ける側にも要因があります。自分や家族の健康は最も重要な人生目標の一つで、多くの人は良い医療を受けるための努力を惜しみません。これが複数の専門科での診療や複数医療機関への受診(ドクターショッピング)、救急車要請や救急外来への受診増加を引き起こしています。

 しかし疾患の早期発見のための受診や救急処置の必要な受診は推奨されるべきで、受診すべきかどうかの判断を自分でするのは難しいのが現実です。

 これらの問題を解決に導くためには東日本大震災後の節電対策と同様に、皆が少しずつ不便に耐え、努力することが必要でしょう。不必要な受診や治療を控えるため、疾患や予防に関する知識を習得すること、その広報への医師側の努力、地域のかかりつけ医の役割も重要となってくるでしょう。医療関係者のみならず地域住民の理解と相互努力が求められています

福岡県医師会勤務医部会委員長・山本 英彦http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000921108170001

長崎は離島が多く、医師対策については全国の自治体の中でも県が主導権をとって先駆的な政策を掲げてきた県です。(新鳴滝塾構想 長崎県医療福祉部医療人材対策室)http://www.pref.nagasaki.jp/izin/narutaki/

人口に対する医師数は全国平均を上回っています。九州の中では福岡の次に多い県ですが、地域偏在が福岡、長崎の中にも当然あります。飯塚病院副院長 山本先生の文章は一般向けによく書かれている文章で紹介しました。

福岡県の医療事情 医師数 http://www.empire-mansion.com/fukuoka/39/index.php

2012年1月14日 (土)

破獄

広島刑務所脱走犯が逮捕されて広島市民の皆さん、警察関係者は一安心でしょう。私は吉村 昭の破獄を思い出しました。日本にもかつていたんですが、戦後、日本で教育を受けた受刑者は脱獄はしようとしないでしょう。広島刑務所勤務の方々は責任を感じていらっしゃるでしょうが、少ない所員で大変な業務であろうと思います。刑務所周辺の警備を民間に委託しているところもあるようです。外国人を受け入れている刑務所は他人事ではないでしょう。日本の治安を考える上で重要な事件が続きます。
吉村昭/著  驚くべき手口に、大胆な実行力で、四回の「脱獄」成功。犯罪史上に残る無期刑囚を描いた吉村記録文学・畢生の大傑作。

<昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和22年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の四度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編>

2012年1月13日 (金)

共通背番号は日本にも必要

吉川祥子という偽名で簡単に作れてしまう健康保険証、そう言えば健保に入る際、住民票は要らないし生年月日、住所は履歴書に書いてしまったものがそのまま利用される。保険証があれば内縁関係でも医療保険は受けれるし、ビデオレンタル店で会員にもなれるし、不動産で貸しマンションもOK。その点、運転免許証、パスポートの方が本人確認のIDとしての信頼性は高い。本人確認に保険証は今後使えるのか?


アメリカでは個人の社会保障番号Social Security Number (SSN)があり、これがないとローンは組めないし、銀行で口座を開く、保険に加入するのも厄介で長期間の違法な滞在は難しい。日本のように納税者番号、住民基本台帳のコード番号、SSNの連携がないと今回のように犯罪者や違法滞在者が偽名で生活が可能だし、簡単に脱税だって出来てしまう。


そろそろ共通背番号を日本でも本格的に導入されていい、そう問題提起をしてくれた斎藤容疑者の出頭でもあった。オウム信者の支援が他にあると勘繰るのも自由だが根拠に乏しい。個人の誤魔化しだけで何とでも生きてこれる。日本の本人確認の甘さを再認識させてくれた意義は大きい。

2012年1月 5日 (木)

今年も病診連携をメインに

うちの病院には精神神経科の常勤医がいる為、精神科疾患を持った患者で内科的治療、外科的治療が必要な患者の救急疾患、慢性疾患の紹介が多いのが特徴です。全国的に総合病院に勤める精神科勤務医が減少、或いは撤退が背景にありNHKニュースのような現象が日本各地でみられます。確かに高齢の統合失調症の患者さんは陰性症状が主で燃え尽きている為管理はし易いという意見もありますが、私自身、常勤医がいなければ引き受けるかと問われると微妙です。

紹介があると急性期ですと自分が往診に行き自分の目で確認、急がなければ看護師長が直接面接に行き受け入れ可能か慎重に判断します。糖尿病で血管性病変の合併症がなければ糖尿病専門医不在でも管理は出来るでしょう。透析患者となると、やはり透析設備のある病院を最初から紹介しますから、近くの病院とはお互いの個性をよく知って適切な患者紹介は成り立っていると思います。 昨年から地域医療連携室長という名目で連携協議会にも顔を出していますが、今年も積極的に病診連携、病院同士の連携には参加していくつもりです。2012年も頑張ります。

~合併症のがん患者 受け入れ制限 NHK 1月3日 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120103/t10015018331000....  卵巣がんや子宮けいがんなどの治療で中心的な役割を果たす病院の40%以上で、患者に糖尿病や統合失調症といったほかの病気がある場合、受け入れを制限していることが、分かりました。 日本産科婦人科学会は、卵巣がんや子宮けいがんなどの治療で中心的な役割を果たす全国の大学病院やがん専門病院などに診療態勢について尋ね、65%に当たる483施設から回答を得ました。その結果、がん患者に糖尿病や統合失調症といったほかの病気がある場合、44%に当たる209施設が「受け入れを制限している」と答えました。特に各地のがんセンターを中心としたがん専門病院では、13施設のうち11施設が「制限している」としていました。 受け入れを制限する病気について複数回答で尋ねたところ、透析が必要な患者で56%に上ったのをはじめ、薬を服用している統合失調症の患者で52%、インスリン治療をしている糖尿病の患者で14%となっていました。調査を担当した東京慈恵会医科大学の高倉聡講師は「合併症のある患者はより体調が悪いにも関わらず、手術可能な病院を求めて遠くに行かざるをえない実態があると考えられる。婦人科に限らず、ほかのがんでも同じような問題が生じているおそれがあるので、患者に合併症がある場合の診療態勢を整備していく必要がある」と指摘しています。~

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